そうだ、あの時

あの時の備忘録です。

大学編入 大学受験に失敗したときに読む現実【後編】

前編では、授業中にラーメンを食うやつがいる東海大学に驚き、編入試験に合格した。その後の、中退から就職活動を経た現在に至るまでを自分語りさせていただく。

 

1. 東海よさらば!我堂々退学す。

編入試験合格後、指示通りに期日までに書類や入学金などの手続きを行う。中退の手続きは非常に面倒である。あっという間に終わる。

その後は、中退の手続きをとる必要があるが、書類書いて、はい退学となるわけではなく、書類の他に担当教官の退学理由調書や、入学時に配布されたノートPCの返還など手間が非常に多かった。

特に、非常に高い学費からノートPC(機能削減されまくった廉価レッツノート)を強制的に渡していており、中退する際そのままもらえると思ったが、「貸与」とのことで回収されました。これだけは納得いかず、2年次になってPCを買い直す羽目になりました。そのため、編入後はそのようなことを踏まえ、お金について話し合うべきです。

無事、中退!w

2. 入学式

ちゃんと編入にも入学式はあります。ちゃんと行きました。自撮りしている人たちはいましたが、式典中にやる人は見たところいませんでした。

単位認定のため、1年次の授業のシラバスをすべて用意する必要があり、提出しにキャンパスに出向きました。近代的なビルの中の建物に興奮しましたが一番興奮したのがこれ。

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家宅捜索でおなじみの前進社

法政大学には前進社という学生運動をしている人が未だにいたのです。拡声器を持った兄ちゃんたちは東海大学にはいませんでしたし、一番興奮しました。

このように、様々な思想をもっている方もいますし、これこそ大学だと思いました。しかし、1年の必修授業で毎回政治的署名を集める生徒がいたのは驚きです。

3. 単位認定が渋い。

これに関しては、編入の一番の悪いところだと思います。東海で42単位すべてとり、法政に持ち越せると考えていましたが、法政のシラバスに合わせて、履修学年が決まっている授業の兼ね合いで、簿記といった4単位の授業などは認められず、34単位での認定になりました。この認定はGPA対象外です。

また、東海で必修だったが、法政では必修外ということが非常に多く、必修科目を2年次に多く受ける必要があり、学部科目を2年次に受けられないことが起きてしまいました。

また、一部の必修授業は1年次の人と混ざって受ける必要があるため、学年など他人を気にする人は、留意する必要があると思います。そして先生方は編入というシステムを知っている方が少なく、必修授業を受けるために直接交渉が必要ということもあったため、手間がありました。

履修パターンなど非常に複雑でよくわからないため、気軽に学務課に相談する必要を感じます。もう少し相談しておけば効率的に単位を修得できていたと思います。(学務課の編入担当の方にはお世話になりました。)

2年では必修中心、3年、4年では学部科目中心に履修しており、同じ学年の方と触れ合う機会が少ないため、4年間友達が一人もできませんでした。

まぁ、友達できないのは自分が悪い。

なんやかんや単位を取りつつ、2年次を終了。

4.  3年次コロナで1年間オンライン。そして就活

タイトル通りコロナで一度も大学に行くことも無く終わりました。ゼミで友達ができると思い3年から入りましたが、コロナによりオンラインになりました。

しかし、私が参加したゼミは1年間誰一人カメラオンにすることもなく、黒いミュート画面のまま終わりました。誰一人名前と顔も一致せずに、ZOOMでひたすら虚無と向き合ってよくわかりませんでしたが、週に1回、人と話す機会を設けていただけたので幸いです。

大学の授業は基本オンデマンドであったため、基本暇なのです。そこで6月からは積極的にインターンに参加しました。

私は大学浪人!大学中退!大学編入という三重苦を背負っているため、インターンに参加することで、他の方と比べたときの欠点を少しでも軽くするために、参加を決意しました。

しかし、周りに気軽に就職活動を聞ける友達もおらずに、マ○ナビのような就職活動情報サイトに煽られるままとにかく応募し、とにかくESを書き、とにかく参加しました。

今思うと就職ビジネスにまんまとはまった哀れな大学生でしたが、1DAYが多いですが35社以上のインターンに参加できたのは、コロナで大学の授業に参加する必要がないことが寄与しています。

このインターンを通じ、ESの書き方や面接の受け方など結果はさんざんでしたが、試行錯誤しつつ冬からの本選考に臨むことができました。

ちなみに、お値段以上の北海道の会社のイベントに参加したときに、編入失敗したけどこの挫折を活かしていろいろなことやっている。という方に出くわして、人事から評価されてました。

5. 大学編入って就活において不利なのか?

編入って不利になるの?編入って履歴書的にまずくない?と思われる方が多数なはずです。

実際、めちゃくちゃ自己アピールに使える。

まず、就職活動の選考フローを確認しましょう。

説明会→エントリーシート→(複数回)面接→内定

露骨な学歴フィルターは今は無いですので、説明会はどこの学校の人でも参加はできます。しかし、W大学専用説明会のように特定の層を狙った別個の説明会はもちろんあります。

次に、ここから合否が出てくる「エントリーシート(ES)」です。

ESの個人情報欄は、高校、現在の大学を聞いてくるところが体感8割。以前の大学を「その他学歴・編入・中途退学」として別個の欄を設けている会社体感2割。

このようにクッソマイナーな編入を前提にマイ○ビのナビゲーションサイトはつくられていません。なので、入学年度と現在の学年というものはズレますが、指示が無ければ気にせず書いてはいませんでした。

それでは「その他学歴・編入・中途退学」を聞いてくる業界はどこなのか。露骨に目立ったのが「コンサル」です。賞罰履歴も聞いてくるくらいなので、もちろん書きましょう。まぁコンサルはあまりにも意識が高くて受けてはいません。

ESには個人情報のほかに一番大事なものとして、志望動機と並ぶ「学生活動で力をいれたこと」(通称:ガクチカがあります。そこで挫折経験をあきらめずにやり遂げたということで、編入試験について書きました。

企業にとって編入はかなり珍しいので、どのように頑張ったのか。なぜ編入をしたのか。編入をした後は何しているのか。編入してよかったか。など質問を誘導しやすいです。面接を自分からつくることができて、好感触でした。学歴に対してもお咎めは無く、逆に褒められるので就職活動で不利とは一切感じたことがありませんでした。

個人で頑張ったことはあっても、「周りを巻き込んでイノベーションしたことはあったか?」など周りと協調して動いた経験も聞かれやすいので対策が必要です。

本選考で通過するESやいい受け答えを実地で試しながらするよりは、落ちても本選考が残っているインターンの選考で試行錯誤し、完璧な状態で臨むことができるので、インターンはおすすめです。

6. 就職活動結果

ESや面接で編入はアピール材料になることは自明です。さて、私はどのような企業を受けたのか。どのような結果だったのか。これから触れたいと思います。

まず初めに、私は「大手病」と呼ばれる症候群でした。

年功序列

東証一部またはそれに属する子会社(非上場も含む)

・ネームバリュー

・給料が日本の所得平均より大幅上

ホワイト企業

といったような、人事やベンチャーが一番嫌であろう人間でした。

そのため、業界幅広く商社・インフラ・メーカー・物流といった大手を中心に受けました。そのため50社以上出し、ESで落ちたのは某重工、某車メーカーなどたった数社でした。インターンのおかげですねこれは。

面接は大体最終面接までトントン拍子で行きますが、普通に落ちます。

まぁ結局就職活動は、自分がこれまで何をしていたのかを否定する場ではなく、Tinderのようなマッチングだと感じてきました。

就活生本人は御社に対してSuperLikeをし、人事が「こいつ会社と合いそうだなァ・・・?」と思ったらLikeをしている構図です。そう就職活動はマッチングアプリだったのです。

大手であれば何千人という中から文系職種であれば数十人しか内定というマッチングをしません。例えとして、陰キャの私が白石麻衣さんや、浪人時代をラジオを通して支えてくださった推しである新内眞衣さんに、直接好意を伝えて成功するほど、気の遠くなる世界でした。

しかし、失敗や挫折といった経験を引け目に感じて何もやらないよりは、編入でもと先述しましたが、課外活動でも何か「ガクチカ」のような胸を張って、頑張ったといえることを見つけて、その人間性を理解してくれる会社とマッチングするはずです。

私は、数ある企業の中から面接を通じて人を知ろうとしてくださった会社から内定を頂き、現在に至ります。内定後聞いたお話ですと、インターンを3年の6月から参加していて、早い段階から興味を示してくれていたという点も評価してくださっていたため、インターンは早期選考や早期内定等いろいろメリットもありますが、アピールポイントとして機能していたことがわかります。

すべて失敗した。しかし就職活動は必ずや成功したいという人。

インターンこそがやるべきことだと思います。

就活にはES添削や大手絶対内定させます。だから数十万の情報量払えみたいなゴミビジネスがあほみたいに転がってきます。金払って大手行けるならみんな金払ってるわ!うっせぇわ。

このようなビジネスに惑わされずに、最終的には自分をアピールしていく場ではあるので、結局は自分を大切にしましょう。

~~様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

7. 面接中気が付かずに東海の人の前で東海をdisる。

先述しましたが、私は大手しか受けておらず、自分より優れた就活生しか見てきませんでした。しかし、知り合いの会社を1社だけ受けた際事故は起こったのです。

1次集団面接で、自分含め3人でした。ガチの体育会系、よくわからん人と被り面接は始まりました。

まずは、ガクチカを一人ずつ聞くものでしたが、1分以内なおかつ話を広げられるように簡潔に練ったものを話しました。しかし、あとの方がカンペ○読み数分の演説ガクチカであり、これまで自分より優れた就活生しか見ておらず、カルチャーショックを受けました。如実に就職活動していたかどうかというのが一瞬でわかりました。

さらに、この時には学校名はわからない状態で、編入の理由を聞かれたので、ありのままを語ったところ、面接官が苦笑いで学校名は言わなくていいよ^^って言ってくださったところで気が付きました。気が付かなかった自分が悪い。申し訳ない。すまねぇ。

ほかの方の結果は、もちろんわかりませんがこのことから就職活動は事前の準備からなしえるものだとはっきりとわかりました。なぜFラン大学が、就活できないのか。私が1年次からずっと好きで見ていた動画がすべてを語っています。就活で一発逆転と思う方はこれだけは見ておいて損はないと思います。

www.youtube.com

 

8. 編入で得たもの

編入で得たものは非常に多いです。学校内で友達をつくるなどの青春はできなかったものの、海外に一人旅、バイクや車など別のことで楽しんでいます。

さらに得たもので一番大きいのは、「自分に自信がつく」です。

もちろん私は学歴コンプ発症しているので、1浪して東海大学など決して人には言えませんし、今でも言ってません。そのことで仲良い人にも会えませんでしたし、卑屈になっていました。

しかし、編入して自信がついたことにより、高校時代の同期に会いたいと思うようになり、今ではよく会っている仲になりました。

就職活動もコンプはありましたが、乗り越え事前の準備をしっかりとし、無事に終えたという様々な行動につなげられたので編入はしてよかったと思います。

 

インターネットの大先生が教えてくれるように、やりたいことを全力でやるのも大学生のうちにしか出来ないことですので、悔いのないように過ごしてください。心の底より成功をお祈りいたします。

また、編入や就職活動などもっと情報を知りたいときはツイッターのDMでもなんでも一応お受けいたしますので、よろしくお願いいたします。

9. 編入を通じて

大学生活はコロナにより、大きな影響を受けましたが、思わぬ収穫もありました。

勝てば官軍負ければ賊軍と言われるよう、偶然合格していたからこのnoteもかけています。しかし、この記事を読まれて、大学とはどうなのか、編入とはどうなのかなど、現実を知ってほしかったため、学校名もオープンにして書かせていただきました。

どちらの大学にも一応良い思い出もありますし、否定しているポイントもあります。このようなところをいかがなものかと疑問を呈される方もいますが、その当時、私が思っていたことなので目をつぶっていただければ幸いです。

これから社会人となりますが、この経験を活かし、様々なことにチャレンジしていきたい所望です。

最後にはなりますが、権利問題や誤情報などがありましたら、すぐに訂正させていただきます。ここまで駄文をお読みいただきありがとうございました。

 

10. 【追記】編入にかかったお金と教材

・中央ゼミナール夏期講習 約4万

編入試験受験料 3.5万

・入学金

・2年からの学費

・ノートパソコン 

予備校に通っていなかった、参考書はすでにあったため中央ゼミナールの夏期講習代のみでした。

さて、英語の参考書ですが自身はこれらを使って徹底的に文法と長文を鍛え上げました。

勉強するぞ、勉強するぞ、勉強するぞ。

文法はある程度できていると仮定し、問題演習量が必要だと感じた。そのため、文法問題だけではなく、並べ替えも含めることで文構造を意識するのも重要だと感じる。

英語では、長文しかないため長文が苦手ではどうすることもできない。そのため、基礎学力をつけとにかく長文を読む練習をするほうがいいだろう。

また、単語帳はビジネスや人文科学を含めた多種多様な単語を収録し、万が一わからない単語をどう推測するかを鍛えるため、価格は高いが鉄壁を使用している。

 

長文の学習方法については、センター試験の過去問(大問5,6)や大学入試の過去問をひたすら解くのがいいだろう。せめて日東駒専の英語は8割くらいとれるようになってほしい。

一部大学では、TOEICのスコア提出を求められているが自身は本格的に勉強をしたことがない。スコアがどうはじき出されているかはわからないが、時間内に終わることを常に目標としており、わからない問題はロト6のように適当に飛ばしていくのが高スコアの一歩だと以前英強に伺った。そのため、その練習をするためにTOEIC公式の問題集をやるのも手だろう。

 

人文科学の勉強法

正直今でもわからない。けれども大学1年には必ず基礎教養が含まれている。その基礎教養の本をしっかり読むことだと思う。自身は政治学科ではあるが、政治の問題について出題されなくてよかったと思うほど政治には疎い。

予備校でおすすめされた本で実際に読み、よかったものを下部のリンクにあげさせていただいている。

哲学の本は、基礎教養の自然科学のテストでも役に立つことは役に立つとは思うので、ぜひお手に取ってほしい。

 

最後にはなりますが、成功をお祈りしています。